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不思議な出会い

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あの頃の私は

ただがむしゃらに頑張りすぎていて

息付く暇もなく学校とアルバイトの両立をしていたのを覚えている







日本育英会の奨学金選考に通り

毎月5万円ほどの奨学金を頂いた

それと大学から紹介された機関からの奨学金が年間15万円

月々の生活費と年間の授業料を考えると

毎月20万円を稼がなければいけなかった

持ってきた預貯金にまだ余裕があったが

もっと効率よく働かなければ・・・

そう思っていた時に友達のエリからお水のバイトを一緒にしないかと誘われたのだ

アルバイト情報誌片手に2人で電話をしてみた

“時給5千円~☆ 3日働くとハワイに行けちゃう♪”

と言う謡い文句と可愛い広告見出しに引き寄せられ

私達はあるお店に電話をしてみた

『もしもし、貴女達、おいくつですか?

 19歳、若いねえ( ̄ー ̄) 今すぐにても来てほしい。

 でもここは下着姿でお仕事する所だから

 よく考えてから来てね』

何と、掛けた電話の先は風俗店だった

あまりの時給と待遇の良さに、2人とも一瞬なびいたのは言うまでもない

しかし、その後2人は祇園町のあるクラブでバイトをすることとなった







エリは滋賀県の実家から大学へ通ってきていた

同じクラスになり、よくうちに泊まりにきたものだ

週に2日、彼女はお店に出勤

出勤日はうちに泊まっていくこととなった

それで彼女には合鍵を渡していた

私は週に4日祇園でバイト

その合間を縫って家庭教師をしていた

リクさんどうしてるかな・・・

きっともう私のことなんて忘れてるよね・・・

ふと通り過ぎた果物屋さんの前で、オレンジを見かけて寂しくなった

電話をしようと思っても、なかなか時間が合わず

いざ時間が出来るとがちがちに凍り、緊張から掛けられなかった

そして時間が経つほどに、電話を掛ける勇気は薄れていった







大学1年生の12月

私はいつものようにお店に出勤した

年末近い金曜日なだけあって忙しい日だった

この頃になるとお客様とのやり取りにも大分慣れ

指名を頂けるようになった

あるお客様のお席に付いていた時に

  『プラーグさん、ご指名です』

とマネージャーに呼ばれた

プラーグ:
  『すみませーん>< ちょっとだけ失礼しますね』

と席を立った

お席に伺う前に、ちょっとお化粧を直そうと

更衣室へ向かった

その時、私は何故かヒールで滑って見事に転んでしまったのである

すると・・・

  『どうしたら、何も障害物のないそんな場所で転べるんや??(笑)』

そう言って話しかけてきたのはスーツ姿の若い男性

三上博史似のはっきりした顔立ちが印象的だった

プラーグ:
  『目の前にカッコイイ方が見えたから

  急に酔いが周ったのかも・・・』

そう言って、彼の傍を通り過ぎた







めちゃくちゃ恥ずかしい所を見られてしまった><

気を取り直してお化粧を直し、指名を頂いた席へ向かった

ある会社の部長さんで、8月にお目に掛かってから

いつもお席に呼んで下さった

プラーグ:
  『部長☆ ご無沙汰でしたね!! お忙しかったんですかあ?』

部長:
  『やあ!! 久しぶり、プラーグちゃん♪ 会いたかったわ!!

  今日はいつも席に付いてくれてるお礼に若いのを連れて来たで(笑)』

とご紹介頂いた社員さん達の中に、先ほどの彼がいた

うわッ!! さっきの恥ずかしさが再現><

部長:
  『今日は忘年会やってん。今から2次会!! 宜しく頼むね、プラーグちゃん♪』

挨拶周りをしていたママもお席に来たこともあって

私は他の社員さんとお話することになった

隣に彼がいた

すると彼が私の耳元に手を当て、ひそひそと話し掛けてきた

  『さっきなあ、、、パンツ見えてたで(笑)』

○△◇×*@・・・・・(o ̄∇ ̄)o

恥ずかしさは絶頂だった

穴があったら入りたいとはこのことだった

思わず目の前にあったブランデーを一気飲みしてしまった







赤面しながらも彼と話をした

すると彼は私と入れ違いに同じ大学を卒業した

先輩であったがことが分かった

この時プラーグは19歳、彼は24歳だった

しかも陸上部に所属していたらしく

私の友達が陸上部に入ったことを伝えると、その名前までもを知っていた

京都は大学がたくさんあるのに

しかも祇園にはたくさんお店があるのに

こんな偶然って不思議

それで話はかなり弾んだ

その後他の席から指名を頂き、プラーグは席を移った

そして、また他の席から指名を頂き

部長さんの席に戻ってきたのは閉店30分前だった







部長:
  『今日はよく飲んだわ。プラーグちゃん、ありがとう♪
 
  おお、お前達、女の子に名刺渡しておきや。

  将来接待でお世話になることもあるやろうし、勉強させてもらい!!』


その時彼が私に名刺をくれた

N○T西日本・○△支店
・・・・・・

  『仮の姿の俺はここで働いている(笑)

  でも本性はこんな大手で働くような奴やない。

  “トシ”って連れには呼ばれてる。ヨロシクな。

  それから、、、さっきのピンクのパンツ、可愛かったわ!!』

    ・

    ・

    ・

○△◇×*@・・・・・(o ̄∇ ̄)o

彼は私のパンツなんか見てなかった!! 見えてなかったんだ、本当は!!

だって、その時の私が履いていたのは白だったから

やられた( ̄□ ̄;)!!   

プラーグ:
  『ありがとうございましたkirakira』・・・(汗)

そう言ってママ達と一緒に部長さん達を送り出した

トシさんのペースに、変に疲れた1日だった




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≪続く≫


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